Nara Omiya RotaryClub

Club Weekly Bulletin 2004-2005 District 2650

No.1251(Vol.26) 2004/10/19 http://naraomiya-rc.jp

ロータリーを

祝おう

奈良大宮RC

クラブテーマ

CELEBRATE

ROTARY

大きな誇り

大きな奉仕

創立:昭和54年1月23日 例会:毎週火曜日 17:30

事務所:奈良市大宮町6丁目2−1 南都銀行大宮支店内 電話0742−33−8583

例会場:奈良市高畑町1096番地 奈良ホテル本館 電話0742−26−3300(代)

会長:高木伸夫 副会長:福本良平 幹事:冨川 悟

四つのテスト

1.真実かどうか 2.みんなに公平か 3.好意と友情を深めるか 4.みんなのためになるかどうか

第15回例会プログラム(10月19日)(通算1251回)

 

  1.開会の点鐘 17時30分

  2.ソング 「おおロータリー」

  3.お客様の紹介

  4.会務報告 出席報告・ニコニコ報告・会長報告・幹事報告・委員会報告

  5.卓話 「クラブ協議会」

  6.閉会の点鐘 18時30分

第14回例会状況報告(10月12日)(通算1250回)

出席報告

R.C.は出席から

会員数

出席免除者数

出席者数

補填者数

出席率

1250回

69

17名

37名

71.15%

1248回の修正

69名

17名

36名

13名

94.23%

会長の時間

「司法取引」

 我々は、新聞やテレビで「司法取引」という言葉を見たり、聞いたりします。日本では、なじみのない言葉ですが、アメリカでは日常的に使われている言葉のようです。最近では、曽我ひとみさんの夫ジェンキンスさんとアメリカ検察当局との間の司法取引が話題になりました。それでは、司法取引とは一体何なのか。私もアメリカの司法については全くの素人でありますが、司法取引についてはいささか興味がありましたので少し勉強してみました。そこで、今日はその一端をお話させて頂きます。専門家というよりは、素人話としてお聞き下さい。
 「司法取引」は、「答弁の取引」ともいいまして、被告人が自ら有罪を認める答弁をすることと引換に軽い刑期の求刑をする、或は、重い刑による起訴を免除し軽い罪で終らせるという検察官と被告人(弁護士を通じて)との間の取引であり、一種の和解(契約)であります。これによって被告人は、軽微な刑で決着をつけることができるというメリットがあり、他方、検察官としても立証に困難を伴う事件を早期に、しかも確実に有罪にすることができるというメリットを持っています。そして、司法取引では、被告人は単に有罪を認めるということのみならず、通常は捜査に協力し、全ての証拠、情報を提供する約束をします。なかなか捕まえられない「大きな魚」(本当に有罪とすべき主謀者)を釣り上げるために「雑魚」(その下でいろいろやっていた共犯者)に寛大な処罰を行うことを約束して、その代りに捜査に全面的に協力させ、一切を白状させさせて主謀者を捕まえるというやり方であります。
 アメリカではこのような司法取引が刑事事件の90〜95パーセントの率で行われているといわれております。そしてこの制度は最高裁判所で認知された制度となっております。それでは、何故、刑事事件においてこのような制度が行われているのでしょうか。行われる背景をみてみますと、むずかしい法律的な 理屈よりは、事務の簡便化、即ち、混雑する法廷や、刑事手続の大幅な遅延を避けることへの対応であるといわれております。検察官、裁判官にとっては、限られた人員で刑事事件の全てを正式手続によって行うならば、莫大な時間と労力を費やす必要があり、その結果、事実上、刑事司法制度それ自体が機能不全に陥る危険があるし、他方、被告人にとっては、公判のために費やさなければならない多くの時間と費用及び重い刑に処せられるという危険があります。これらの危険を回避するところにこの制度が行われる理由があるとされています。いかにもアメリカ的合理主義のなせる技といえるのではないでしょうか。
 日本においては、このような司法における取引は全くございません。日本人からみれば、同じ罪を犯した者の間で取引をしたか否かによって量刑に差が生じることは、司法に求められる公正・公平という観点から釈然としないものがあります。人は犯した罪に対しては等しい罰が科せられることが法的安定性の面からも必要ではないでしょうか。ところがアメリカでは、種々議論はあるようですが、刑罰は、罪と犯罪者の両方を考慮して決められるもので、若し、犯罪者が捜査に協力したら罪を償ったことになり、減刑に価する。故に、一方が捜査に協力し、他方がしなかった場合、量刑に差がでるのは当然であると考えるようであります。
 しかし、我々は、成程そのことが情状として量刑に影響するということは納得できますが、(日本刑法においても自首は刑の軽減事由になる ― 刑法42条)検察官と被告人の取引(契約ですから、双方とも約束は守らなければならない)によって行われるところに、違和感を持たざるを得ず、如何にもアメリカ的だと思わずにはいられません。皆さんは如何がでしょうか。

卓話

 

「日本での留学生活と感想」 奈良大宮RC米山奨学生 田 然さん


私が日本へ留学をして、あっという間に、もう8年目に入りました。来年卒業して、国へ帰るつもりですが、この7年間の留学生活を振り返ってみると、たくさんのことが目に浮かびます。
 はじめて日本の事を聞いたのは、子供の時でした。祖父母の良い友達であるお婆さんは日本人で、私によく日本のことを教えてくれました。私は、そのお婆さんのことが大好きで、親しみを込めて「お婆じゃま」と呼んでいました。その時から、日本人がとても真面目だというイメージがありました。その影響を受けて、だんだん日本のことについて興味が出て、大学の第二外国語も日本語を選びました。
 ちょうど大学を卒業する前に、お婆じゃまに「日本に留学をしに来ませんか」と誘われました。実は、私の祖母は医者で、お婆じゃまやその子供たちの命を救ったこともあります。そして40年前、中国の特別な時期である文化大革命の十年間に、当地で有名な医者としてみんなに信用されていた祖母が、お婆じゃま一家の安全をずっと守りました。
 いろいろと悩んだ結果、日本への留学を決心しましたが、残念なことに、私が来日した時、お婆じゃまは既にこの世を去っていました。お婆じゃまが私に残してくれたのは日本の童謡、物語、日本人の優しさです。
 日本で生活していたら、本当にいろんなことを体験しました。いいこと・嬉しいこともあれば、悪いこともありました。
 最初の1年間は、お婆じゃまの子供であるおばさんの家で生活していました。親から2、3年くらいバイトをしなくても十分生活できるお金をもらい、全部おばさんのところで預かってもらいましたが、一円も返してくれませんでした。しかも、普通の倍くらいの家賃をおばさんに取られ、バイトが終って家に帰ったら、その家の家事も全部私一人でしました。「お婆じゃまが教えてくれた日本人はそうではない。日本人は優しいはずだ。きっとこのおばさんは特別だよ」と、その時私は思いました。
 そうです、今の私は確信しました。周りの人はみんな真面目で、優しいです。初めて奈良女子大学に入った時、当時の指導教官が言った言葉を、今でもはっきりと覚えています。
「日本語で話せない言葉があれば、英語でも良いですよ。それでも駄目であれば、中国語で書いてもいいですよ」。この言葉を聞いて、本当にほっと安心しました。そして、初めて受けた授業は今の指導教官の授業ですが、授業が終って、先生が私のところに来て、座っている私と話すため、しゃがんで「授業は大丈夫ですか?わからないことがあれば、いつでも聞いて下さいね」と優しく話してくれました。学生の私に、先生がしゃがんで話してくれるなんて、思いもしませんでした。「どうしよう。このように先生と話すのは大変失礼だよ。どうしよう」と、座っても立ってもいられず、焦ってしまいました。先生方の優しさに大変感動しました。これは一生忘れません。私も将来、このような先生になりたいと思っております。
 そして、今の私は、自慢できます。私には家族のような日本人の友達ができました。いろいろと話したり、相談したり、映画を見に行ったり、誕生日パーティをしたりして、とても幸せです。
 来年卒業して、北京へ帰って、大学で教師になるつもりですが、最近あることをよく考えるようになりました。それは、研究だけではなく、国際交流もとても大切だということです。その国のいいところ、悪いところを全部理解することで、その国のことを本当に理解できるようになるというのは、確かです。しかし、国と国の習慣・考え方などがいろいろと異なっているため、ニュースやその国のある一面や、少数の人を見るだけでは、その国のことを本当には理解できません。
 例えば、習慣が異なっているので、誤解してしまうこともありました。一度ほかの学部で授業を受けた時、授業の前に、その学部の先輩に頭を叩かれ、「そろそろ授業だよ」と話しかけられたことがありました。その時に、「こんなことまでされるなんて、なぜ?私のことをそんなに嫌いなの?」と心の中で疑ってしまいました。実は、頭を叩くということは、中国では、許せないほどとても失礼なことになります。その後わかったのですが、日本では、それは先輩から後輩への単なる親しさの表現だったのです。
 また、私の日本留学が決まった時は、ちょうど日本で青少年犯罪が問題になっていた頃でした。私が日本へ出発する時に、友達から聞いたのは、留学生活への励ましの言葉ではなく、「日本で中学生にあったら、とにかく逃げろ」という恐い忠告だったのです。テレビで日本のニュースを見ていたら、なんだか日本の中学生はみんなナイフを持っていて兵器で人を刺すという感じだったようです。
 そして、夏休みなどに中国へ帰った時に、友達に一番よく聞かれたのは、「日本人ってどうなの?」という質問でした。私がいくら頑張ってもすべての日本人と会うことは無理でしょう。私が生活で会う日本人といえば、先生方、周りの友達ぐらいです。あとは、テレビのニュースから感じ取れる日本のことぐらいです。その数少ない人々が私にとってはすべての日本人といえます。更に、中国に帰って、「本当の日本人って、真面目で優しいよ」と答えると、その人たちが全ての「日本人」の代表になります。私が生活の中で出会った日本人は全て、この国の代表なのです。
 ここ日本で、たとえ一人や二人の日本人が変な行動をとっても、ほかの十人が違う行動をとったならば、私は全ての日本人がそうではなく、その人が特別だったんだなあと気がつきますが、日本で生活している外国人はそこまで多くはありません。ですから、私がとった行動の全てが私自身の特性としてではなく、中国人の特性として見られてしまいがちです。
 国の人々に「中国の代表になってくれ」と頼まれたことは全然ありませんが、いつの間にか、自分も知らないうちに我々留学生達も、自分の国を代表していることに私は気がつきました。こう気づいたときから、どのように国の本当の姿をみんなに紹介するのかということが、私のやるべきことになってきました。
 そして、去年からロータリー米山奨学金をいただいて、月一回例会とほかのイベントに参加させていただき、本当の国際交流は何かということへの理解が更に深まるようになりました。国際交流というのは、まず自分自身がしっかりと真面目に研究や仕事をし、人と付き合い、相手の立場に立って考え、相手の国の習慣などを理解した上で交流するということだと思います。
 将来、大学の先生になり、学生たちに知識を教えるだけではなく、日本で体験した本当の日本の姿も教えたいと思います。そして、自分の留学生活や、ロータリーでの貴重な体験を生かして、いろいろな国から来た留学生たちと交流して、彼らの悩みを聞きながら、早く留学生活に慣れるようサポートをしたいと思います。一人の力は小さいですが、出来る限り、中日交流のために力を注ぎたいと思います。
 最後に、この場をお借りして、先生方に、心からの感謝を申し上げます。現在のように経済が良くない時期にも関わらず、奨学金をいただき、研究に専念できるようになり、本当にありがとうございます。私は、日中交流のためにこれからも努力していきたいと思いますので、ご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

 

地区米山奨学委員会 副委員長 土谷宗一君 (奈良大宮RC国際奉仕委員長)

 

 

今月の4、5日に、大和郡山、大和高田に田、土谷のコンビで卓話にいってまいりました。その時の話の要点をお話します。
 まず、米山奨学金の財政はどうなっているか。2003年度の予算規模は22億8千万円でした。内訳は、普通寄付が4億4千万円、特別寄付が10億6千万円、寄付合計15億円です。支出は奨学金が17億円、管理費等3億2千万円、次期繰越2億6千万です。管理費等については、2650地区の場合は年2回、オリエンテーションと奨学生の卒業歓送会を行っていますが、そのようなパーティなどの費用です。
では財産はどうか。昨年度末の正味財産は81億1900万円です。内訳は50億円の基本財産と28億5千万の特別積立金が主なものです。問題はこの特別積立金がどんどん減っているということです。1998年に最高42億円あったものが現在、5年間で13億5千万円も減りました。この5年間は毎年、少ない年で1億5千万、多い年で4億を取り崩しています。原因は寄附金の減少で、これは悲しいことにロータリアンの減少とパラレル、それより少し多い目に減っています。日本のロータリアンのピークが1996年、97年あたり、約8年前です。それから毎年5千人規模で減っています。合計で会員は20%ぐらいの減、寄附金は23%の減です。米山奨学会としては、大変危機を感じており、奨学会改革を我々も申し上げています。全国からもそういう要望があって、現在きっちり1000人お世話している奨学生の数を、とりあえず来年度だけ800人にする、ということになりました。来年度の採用者を200人減らすということです。それから月額の奨学金を大学院生1万円、学部生2万円毎月減らすと決めています。1年やってみようという決定ですが、それで歯止めがかかるかどうかが気になるところです。
 さて、米山奨学会では、1月下旬から2月に選考を行います。今度800人ということですので、奈良県はだいたい今まで6名ないし5名を面接、今度は4名にするということです。現在11名の奨学生を奈良県内でお世話をしております。大和郡山と五条が、例会出席が出来ませんので最初から諦めて、大和高田は交換留学生をお世話するということで今年は辞退され、奈良クラブ2名、あとのクラブ1名ということでお世話していますが、来年は9名になる予定です。田さんが卒業しますので、また新しい奨学生をお世話することになろうかと思います。
米山の寄附金が大変減っていることは先ほど申し上げた通りですが、2650地区の一人あたり目標金額は2万4千円であり、毎年7月と2月頃に奈良県の奨学委員長会議を行います。昨年度、私どものクラブは一人当たり3万260円の結果でした。ただこれは、昨年理事会で決定いただきまして、25周年記念に50万円の特別寄付をクラブからやっていただいたものが反映されています。この特別寄付は一人当たり7千円ですから、実質は一人当たり2万3千円ちょっとぐらいです。しかし地区の平均が2万円ぐらいですから、奈良県の平均はかなり高いと言えます。
 10月が米山、11月財団ということで高額寄付を2回お願いしますが、だいたい全国的に見ても財団寄付と米山寄付の金額は均衡しています。我々にとって2ヶ月連続の高額寄付を2回というのは大変ですが、、米山へのご協力をお願いしたいと思います。

 

会長・幹事・委員会報告

幹事報告
 次週、10月19日の例会はガバナー公式訪問の前週ですので、クラブ協議会を開きます。ガバナー公式訪問のリハーサルということで、各委員長の皆さんよろしくお願いします。 
 11月の地区大会については、貸切りバスを用意しています。50名乗ることができますので是非ご参加下さい。登録料は1万円です。3年未満の会員は出席義務ということになっていますので必ずご出席をお願いします。
 地区からの案内ですが、以前募集しました100周年記念大会の記念ソングについて、ソングが決まりましたので男性合唱団の団員を募集するということです。ご希望の方は10月14日締め切りとなっておりますので、事務局までご連絡ください。第一回目の練習は、10月17日の夜19時から、京都のパークサイドホテルで顔合わせということです。よろしくお願いします。
 例会臨時変更及び休会のお知らせ
 京都山城ロータリークラブ
 《例会変更》
 日時:11月17日(水)18:30〜
 場所:轄総ロ電気通信基礎技術研究所
 ◎ビジター受付は、けいはんなプラザホテルにて、11月17日(水)18:00〜18:30まで行います。
 奈良東ロータリークラブ
 《例会休会》
 日時:11月3日(水)(定款5条第1節( C )による)
 ◎ビジター受付は行いません

 

親睦委員会
 11月3日に恵比寿ロータリークラブの方がこちらを訪問され、観光組とゴルフ組に別れてご一緒する予定ですが、当クラブからは観光組みが2名しかおりません。観光10名、ゴルフ7名ですので、最低同じ人数が必要です。是非とも皆様のご参加をお願いします。
 また11月2日の例会終了後、恵比寿クラブとの親睦会を新大宮の「スタンドバイミー」で行います。そちらへは17名参加されますので、我々の会員から最低23名ということで、40名予約しています。貸切ですので、多くの皆様にご参加いただきたくご協力をお願いします。

お客様の紹介 奈良RC 下出雅章君

ニコニコ箱 本日計14,000円 累計740,000円

(有井邦夫君)
 嬉しいことあったでしょう!と武藤さんに言われニコニコ。
(中嶌 大君)
 涼しくなりました。
(中村信清君)
 秋祭、無事終りました。
(矢野正美君)(土谷宗一君)
 連続欠席をお詫びします。

次週の例会(10月26日)ガバナー公式訪問

会報・IT委員会 潮田悦男、高辻良成、藤井正勝、向井 毅、西田考作、小池恭弘、谷口善之、矢野正美