第88回奈良大宮RC山歩き同好会(NOMC)報告書


高野山 740M

登山日 平成18年3月5日(日)快晴
参加者 麹谷、小池、飯田、楠原、橋本、向井、向井奈保子、増井、増井あきら、東田 以上10名
行 程 難波→高野下→極楽橋→女人堂→本堂→奥の院→帰路

 南海ナンバ駅7時24分発橋本経由高野山行きに乗車。全員元気に出発、今日は残雪の残るその昔弘法大師が歩いたであろう古えの道不動坂を歩破すべく、高野山奥の院迄の道程に思いをはせながら車中にて語らう。高野下8時45分出発、今回の道案内は無し?なぜなら誰も知らないスタート地点だ。リーダーの小池さんも下見をしていない。いきなり右と左と間違い右へ取り200m程で道を尋ね引き返す、又道を尋ねるとあまりこの道を通る人は少ないとのこと。
 不動坂からものすごい急坂との事、勇気人一倍会員足取り軽く出発。先頭は増井あきら君(小2)だ。30分歩くと全員タケノコの様に上着を脱ぐ。今日は快晴でことの他気温の上昇も早い。
沢の音が響いてくる道から下は、真っ直ぐに切り取った様に沢迄落ちている、足を踏み外すと谷底へ………



不動坂 残雪ふみしめ 高野道

 道はそれなりに山道として整備されていたが道幅が狭くなり右と左とに分かれている道標は右古道と指している。さてどちらを選ぶか運命の別れ道、左は沢を越えて山中へ入って行く道、右は上へ登り山の峰を行く道。協議の上、右の古道を選ぶ。正解であった。さすが会長そしてリーダーの判断は間違い無かった。極楽橋11時着。川の流れと朱塗りの橋のコントラスト抜群。少し登った所で通行禁止、人は通れる広い場所を見つけて昼食の準備。今回のシェフは橋本さん、2、3日前から献立を何にするか寝られなかったとか。電車の中も登山中も一切秘密。果たして今回の鍋料理は?
 本人いわく高野山奥の院霊場へお参りするのだから今日は精進鍋に決定、買出しは奥様の手をわずらわしたとか夫婦合作の精進鍋をいただいた。中身はうすあげ、もちふ、ネギ、豆腐、高野豆腐、そしてとっておきの上等湯葉のしゃぶしゃぶ。正に精進鍋の真髄。みそ味で美味しく2つの鍋が空になった。美味しかったです。
 橋本シェフに感謝!!12時10分出発、高野山女人堂迄約1時間途中民家あるが人が住んでいない道標なし少し行くとやっと右の道標あり右高野山一里二丁十間と刻されていた。女人堂参拝の後一路本堂へ本堂参拝後正門前広場で多勢の人の輪。真中で紫燈大護摩厳修の真っ只中に。法螺の音を合図に願文として大護摩点火。煙で回りが見えなくなる程荘厳の極み!!

春を呼ぶ 紫燈大護摩 高野山
法螺の音ひびき 煙舞い昇ぐ

 護摩の煙に守られながら奥の院を目指す。奥の院入り口迄約2km奥の院迄1km歴代の墓が大杉の下の参道。両脇に静かに時の流れを見つめている。石田三成。浅野匠乃守の墓石も目についた。戦国から江戸時代多くの武将そして天下取りに思いを馳せた、時代を彷彿とさせる奥の院は静かに眠る弘法大師空海の御廟全員で参拝仲間の中井克彦さんの1日も早い病気全快を祈る14時30分

古しえの 高野の山の 奥の院
めぐりてしばし 心安らぐ

 帰路御緑石(みろくいし)が御堂の中にあり片手しか入らぬ穴から片手で持ち上げ台の上に乗せると願いが叶う、とあり挑戦。東田、だめ、増井、もう少し、向井中先達さすが持ち上げたのは天狗の技か?………

みろく石 願いをかけて 持ち上ぐる

茶店で乾杯後15時37分高野駅より下山

不動坂 良く歩いたな みんなして
三里と五丁 奥の院迄(約14km)

1ヶ月先の山歩き会が待ち遠しい!!

参加者募集
東田 幹章 記  

写真提供 小池