奈良大宮RC山歩き同好会 第81回登山報告書

大峰山上岳(1719m)登山

 

日 程  平成1793日〜4 曇時々晴

参加者  麹谷、飯田、小池、中井克、楠原、植倉、橋本、楠木、中嶌、

     増井、倉田、福本、向井、東田

特別参加 大宰府RC 今村、川添、浦田              総勢17名

 

台風が九州に近づいている予報もあり、大峰登山が危ぶまれていましたが、3日午後1時新大宮駅前に全員集合。

今回は特別参加で大宰府RCから今村、川添、浦田の3氏が参加、聞くところによると大宰府を出る前、水盃きで、二度も壮行会を開かれたとか人身御供になりかねない決死の覚悟で出て来られたとか。

さぞや大宰府では大峰登山女人禁制の山とて大いに盛り上がっていたのではないかと、うらやましく推測する次第でした。

なにはともあれ大宰府の3氏の初参加には、私達大宮RC仲間は大歓迎を申し上げ、バスにて雄躍出発致しました。

吉野山中に入り、だんだん山が深くなり洞川温泉一丸旅館に345分無事到着、

荷物を降ろすのもそこそこに、龍泉寺にて特別護摩供養と滝行に向う。

龍泉寺院主による護摩供養の炎で煩悩を焼き払い、心の底に沁みる法螺の音で身を正し、終了後、向井氏が中先達の称号を拝受されました。

今迄の山上ヶ岳回峰奥駆修験道を修得された結果であり、私達仲間の栄誉でありました。本当におめでとうございます。

 

 護摩の炎に 心に沁みる 法螺の音

いよいよ龍泉寺滝場では、全員山から湧き出てほとばしる冷水で般若心経を唱え、滝行を修め、身を清め明日の修験道に向けての1日目の行事が修了しました。

 

● 滝の音 身がひきしまる 龍泉寺

● 身を清む 赤いふんどし 滝の花

 

明日3時起床とて夕食での歓迎会、温泉街散歩も早い目に切り上げ10時頃全員就寝……一部夜12時迄話声が……寝たと思うと、1時半に目覚まし時計が、リンリン……結局全員3時起床、4時女人結界集合、準備体操の後410分山上ヶ岳目指し出発。

先鋒向井中先達、続いて初参加の人達、中程に小地リーダー、後峰 植倉と真っ暗な中、従是女人結界を境にしばし世俗を隔れ、修験道に身を投じ、小さな明かりを頼りに一歩一歩登る。

 

● 大峰の霊場入りて ここからが 身がひきしまる 女人結界

10分も登ると汗でぐっしょり。5時一本松茶屋休憩所。真っ暗な中休憩10

● 大峰の修験道に我等来て、天を仰いで日の出待つらん

明るくなると足元もはっきりとし自信を持って一歩一歩……5時過ぎ夜明けの有難さ、延々と続く木製の階段と云うか、掛け板そして表の行場鐘掛岩でチェーンにつかまって登る。西の硯でのチャレンジ、初参加の方から順に「家族を大切に女にうつつを云わぬ様に」との大先達の言葉は……崖から突き出された時の心境は………いかがでしたか。

 

● 硯きして 我知る心の よわきかな

● ありがたや 西の硯きに 身を預け 我らが誓う奉仕の心

 

龍泉寺宿坊にて朝食、裏行場希望者9名全員で壮行会写真を撮って、今世の見修めとこれ又きつい冗談もあり、大宰府の面々顔をこわばらせ出発、先達の後について蟻の戸渡り、平等岩の渡り等、一歩足の置く位置、置く位置を間違えば一歩も登れず、一歩も下がる事も出来ず、たちまち立ち往生となる。人生も一歩足を踏み違えると大変な事になる。

参加者全員良い経験を積ませていただきました。

山上ヶ岳本堂に全員参拝、般若心経を唱え登頂の喜びを心からかみしめ分かち合う事が出来た。

 

● 山上に上りて皆んな 笑顔人

 

920分出発下山の途につく。上りの登山中にも一人、下山中にも一人足をすべらし、あわや谷底への場面がありましたが、南無神変大菩薩の御加護ありて、何事もなく全員無事大峰山上ヶ岳(1719m)の登頂に成功し、下山することが出来ました事は何よりもうれしい事でした。

正午(12時)下山後、洞川温泉につかり、やっとほっとした。

旅館にて、精進料理にて大成功を祝して乾杯、特に大宰府より参加の3方と初参加の仲間の皆様の印象は「来年もまた登りたい」この一言で充分でした。

全員大きな拍手で終了しました。 それぞれ思い出多き、大峰登山でした。

東田 幹章 記

● (いにしえ)の歴史を結ぶロータリー

大宰府大宮 心の絆     

                 東田作

 

役割分担

 渉外 麹谷  医療 飯田  共同装備 小池、中井克、向井

 会計 楠原  食料 橋本  記録 植倉  クラブ原稿 東田

 初参加者指導 向井、小池、中井克