◆　第37回　04月15日の例会報告　◆

「マスコミとの付き合い方」　朝日新聞社　奈良総局長　馬場秀司　氏

　マスコミとの付き合い方というテーマをいただきました。この話をする前に、皆さんはマスコミにどのようなイメージを持っていらっしゃるでしょうか。社会の監視役というイメージをお持ちの方も多いでしょうが、皆さんの中には何を書かれるか分からない、もっと言えば、しゃべってないことまで書かれるのではないかと不安をお持ちの方もいらっしゃると思います。インターネットの情報は玉石混淆で、不確かなものも多く含まれているのですが、新聞記者は取材をしながら確認のデータや資料を照合してから記事にします。複数の人に話を聞いて、間違いないと判断することもあります。これを「裏とり」と言います。私たちの仕事は確認作業をしてから初めて記事にするのが基本なんです。その根底には、新聞記者と、取材させていただく皆さんとの間には基本的な信頼関係が必要だと思っています。

　よくあるのですが、企業や団体のトップの方が総局長のところに資料を持ってこられて、「書いてください」とお願いをされる。でも、この方法はあまり効果がないんですね。新聞記者の中には、上から「やれ」といわれると反発する人もいますし、私の経験からすると、上から言われたネタはあまり取材する気力がわかない。

ではどうすればいいか。トップ同士でやるよりもむしろ、若手同士で信頼関係を作っていくのがいいのではないでしょうか。新聞記者の気風も皆さんにご理解いただかなければなりません。イメージとしては、自由だということでしょうか。朝日新聞にはタイムレコーダーがありません。自分の時間に合わせて仕事をする、新聞記者には自由さを求める傾向があります。さらに皆さんの営業と同じように、靴底減らしてなんぼの商売です。努力して汗をかいている人には、なんとかしてあげよう、という気持ちがわいてくる。だから電話やファクスなんかだけで「よろしく」といわれても、やる気はわいてこない。やはり直接会って取材するのが大切ですし、最も強調して申し上げたいのは、ちゃんと人間関係が保たれているかどうかです。

　私は学芸部（現在は生活文化グループ）というセクションに１３年半ぐらいいました。そのうち４年半ぐらいを映画担当として過ごしました。そのとき、信頼できる映画の宣伝マンが２人いて、この２人にかかるとどうしても書かざるを得なくなるような状況になる。そのうまさは「切り口」を持って売り込みにくることです。

　記者が記事にするのはニュース性なんですね。どうすればマスコミが書きたくなるようになるか。たとえば、みなさんが桜祭りを開く実行委員会を作り、そのお祭りを宣伝しようとする。そこで、ただ「桜祭りがいつ、どこで、開かれます。取材に来て下さい」では誰も来ない。桜祭りはどこでも開かれていますから。

そこにいかにニュース性を見出すか、ニュース性を売り込んでいくのか。例えば今年は桜の開花が早まりました。朝日新聞では、準備に追われバタバタしている人の動きを字にして、県版のトップ記事にしました。「桜祭り、準備ドタバタ」という感じですね。

　皆さんがされている東大寺の植樹についても、環境を守るという視点で捉えると記事になりますが、ただ単なる植樹であるとすれば小さな記事になってしまうわけです。

　私がつきあった２人の宣伝マンは朝日新聞にはこのような切り口でいこう、ほかの新聞にはこの切り口、スポーツ誌ならこの切り口と変えてきました。他社に先駆けて書くのが新聞記者の鉄則。だから、「あなただけに教える」と言われると心が動きました。

　皆さんがイベントなり何なりを広報をする際に、この「切り口」がたくさんある仕掛けを作れるかもポイントです。昨年１１月に、奈良市の奈良県立図書情報館でファッションショーをした時のことです。県庁の職員で大変ユニークな方がいて、いろいろ話をしているうちに、ショーの衣装を奈良の若手デザイナーに頼んだんですね。これがひとつの切り口。図書館でファッションショーをやってしまうというのも、ちょっと話題性がある。切り口を三つ四つ用意しておくと、記者の方も書きやすいんです。

　あれこれと申し上げましたが、マスコミとの付き合い方は、人間同士の付き合い方と同じです。要はその基本的な信頼関係を作っていくこと。それは皆様に申し上げるまでもなく、どのような仕事にも共通することだと思います。

会長報告

　本日16時から理事会を開催致しました。4月13日（日）の地区大会に大勢の会員の皆様の参加、有難うございました。ガバナー賞を頂けたのも皆様のお陰だと感謝しております。後ほど増井委員長から発表、報告していただきます。それから、苦労しておりましたＲＹＬＡですが、谷川会員の令嬢が入会してくださいました。ほっとしております。今後ＲＹＬＡの受講がありますので、増井委員長と共に参加していただきます。3月25日〜26日に太宰府ＲＣ、4月8日〜9日に東京恵比寿ＲＣを友好訪問致しました。有井様、中條様有難うございました。滞りなく終えましたことを報告いたします。前後しますが、4月6日に春の交通安全運動市民決起大会に8名で参加してきました。くれぐれも事故のないように宜しくお願い致します。それから10年継続しております「労働に学ぶ」ですが、10年経ちましたので、従来のような主体性のある活動はしなくて良いのではないかという意見が出まして、三笠中学校から要請があれば次年度の理事会で検討するという形に決定しました。次に残念ながら辻岡会員が一身上の都合により退会することになりました。お若いのでまた再入会していただけたらという気持ちでいっぱいです。後ほど、佐川会長エレクトから発表いただきますが、次年度のＳＡＡは橋本和典様に交代していただくことになりました。それから、奈良県知事の荒井正吾さんが委員長で、「社会を明るくする運動」奈良県実施委員会の案内が来ております。5月13日火曜日に実施されます。詳しいことは事務局までお問い合わせ下さい。以上です。 

幹事報告

　辻岡会員の退会を理事会で承認しました。辻岡会員は次年度ＳＡＡ委員長になっておりましたので、検討した結果、橋本会員にお願いすることになりました。

新世代委員会

　先日の地区大会においてガバナー賞を頂いて参りました。再来週の26日に実施予定であります。本日来られています朝日新聞社様にも後援を頂いていますので、しっかりと報道も来て頂けると思います。無事成功できる様スタッフ共々準備万端整えてに頑張りますのでご協力宜しくお願い致します。

佐川会長エレクト

次年度の委員会表をお配りしました。会場監督の辻岡会員が退会ということで、無理を承知で橋本会員にお願いし、ご了解いただきました。有難うございます。ＣＬＰに基づき委員会構成表を作っております。雑誌広報と会報・ＩＴ委員会を二つに分けました。広報活動を充実させるために、3年委員会とすることにしました。前年度委員長の清岡委員長を副委員長に、高野会員が委員長です。また、友好クラブを親睦活動委員会から独立させました。それと、出席とＳＡＡ・ソングも独立した委員会としました。尚、地区委員としては、米山奨学委員に植倉会員、増強委員には昨年に引き続き宮西会員にお願いします。各委員長様、委員の皆様には昨年同様活発な委員会にしていただきますよう宜しくお願い致します。

ロータリー情報

　皆様にお願いです。今年度の概況報告書を二冊お持ちの方がいらっしゃいましたら、新しい会員の森さんの分がありませんので一冊いただけますでしょうか。宜しくお願い致します。

親睦活動委員会

　太宰府ＲＣと恵比寿ＲＣの友好例会に沢山ご参加いただき有難うございました。

過日恵比寿ＲＣの友好例会に出席しました際に渡邊美佐様より「パリのカフェ展」の招待状をいただいております。行かれる方は受付でもらってください。それから、親睦のゴルフコンペですが、5月29日に新奈良で最終のゴルフコンペを開催しますのでご参加宜しくお願い致します。最後に、本日例会終了後親睦活動委員会のミニ集会を行いますので委員お方は残ってください。

清岡雑誌広報委員長

　4月はロータリー雑誌広報月間です。マスコミの皆様と良い付き合いをしたいということで、朝日新聞奈良総局長の馬場様に卓話をしていただきます。

例会臨時変更及び休会のお知らせ 

奈良西ロータリークラブ 

《例会休会》

平成20年5月1日（木）休会　定款第5条第1節（Ｃ）により

ビジター受付は行いません

ニコニコ箱　本日81,000円　累計2,136,900円

（中村信清君）（清岡正教君）

本日の卓話の講師朝日新聞社奈良総局長の馬場さんをお迎えして、感謝！！

（佐川肇君）

本日、次年度委員会表を配布致しました。委員長各位におかれましては、活発な委員会活動をお願い申し上げます。

（竹川晴雄君）

今年も元気で公園の桜を楽しむことが出来たことに感謝して。

（有井邦夫君）

恵比寿ＲＣ交換卓話例会のご出席に感謝致します。

（山本直明君）

連続欠席のお詫びと3月3日結婚記念日のお祝いの品を戴き有難うございました。

（多田廣君）

初孫ができました。平野先生有難うございました。

（金星昇君）

鳥羽水族館へ行ってきました。アシカパフォーマンスショーに感動しました。

（冨川悟君）（多田実君）（増井義久君）

ニコニコ協力。

（潮田悦男君）

御無沙汰のお詫び。

（高辻良成君）

ガバナー賞受賞おめでとうございます。もらったからには、頑張って盛り上げていきましょう。成田会長ご馳走様でした。

（宮西正伸君）

本日は久しぶりの例会で非常にすがすがしい気持ちです。

（谷川千代則君）

東京、京都と皆様にいろいろお世話になりました。有難うございました。

（高野治君）

本日、第19回目の結婚記念日を迎える事が出来ました。結構なお湯呑みを頂戴し有難うございました。末永く大事に使わせていただきます。

（武藤廣茂君）

先日の地区大会ではお世話になりました。矢追さん、ケアハウス竣工おめでとうございます。 

本日のお客様 

北川慈照君（桜井Ｒ.Ｃ）

次週の例会　5月20日（5月13日は移動例会のため休会）